Klosterbrauerei Weltenburg GmbH / ヴェルテンブルグ修道院醸造所 http://www.weltenburger.de/
ウェルテンブルグ修道院は7世紀頃、南ドイツのヴァイエルン州・ドナウ河畔のケルハイムの地で創建されたベネディクト派の修道院です。 創建当時から残る記録文書によれば、西暦1050年にビール醸造を始めており、世界一古い修道院醸造所です。
同醸造所は、7世紀頃、バイエルン州・ドナウ河畔のケールハイムの地で創建されたベネディクト派の修道院で、⻄暦1050年からビール醸造をし始めたとの記録があり、現存する修道院醸造所としては最古のブランドといわれています。
ドイツのビール生産量は中国、アメリカにつぐ3位で、世界総生産量の6.58%のシェアを占めています。 しかし、ドイツ全域をカバーするビッグブランドは存在せず、全国に1,200程度の小さな醸造所が存在し、銘柄は5,000銘柄とも言われています。 それぞれの醸造所が培ってきた伝統に基づいたレシピで、様々なタイプのビールを造っています。 例えばデュッセルドルフのアルトビール、南ドイツのヴァイツェン等エリアによって生産されるビールのタイプが変わるのがドイツビールの特徴です。
ドイツは「ビール発祥の地」ではありません(歴史上最古の記録はBC4000〜3000年頃のメソポタミアといわれています)が、飛躍的に品質を向上させ、消費を拡大させる事になった「ホップ」の最初の栽培地であり、現在世界の大半のビールの製法である「下面発酵(ラガー)ビール」の発祥の地であります。
ドイツビールを語るには「ビール純粋令」を抜きに語ることはできません。 この法律は1516年、当時のバイエルンの領主ウィルヘルム4世によって発令され、「ビールは大麦、ホップ、水だけを使用して醸造すること」が定められました。
この法律が発令された理由はバイエルンのビールの品質を上げ、他国からのビールを輸入させないというのが主な理由でしたが、この法律を遵守することで南ドイツのビールの品質が大幅に向上しました。
1556年にはこれに酵母が加わり、「ビールは大麦、ホップ、水、酵母だけを使用して醸造すること」になりました。 1871年プロイセン王ヴィルヘルム1世の手による第一次ドイツ統一の際に改められ、1906年にはドイツ全体の法律となりました。
第1次世界大戦後のワイマール憲法の下でも、ナチスドイツ政権の下でもこの法律は守られ続けました。 第2次世界大戦後のECでは非関税障壁として1987年には効力を失いましたが、現在もドイツ国内で生産されるビールはこの純粋令を守って造られています。
「ビール純粋令」は、食品に関する条例の中では大変歴史のあるもので、ドイツビールが世界中の消費者の支持を得ている大きなバックボーンとなっています。
☆ビールの製法について☆ ビールの醸造に使う酵母は、性質の違う2種類を使い分けています。
発酵が終わりに近づくにつれ、酵母が集まってかたまりをつくって沈む下面発酵酵母と、発酵液の表面に浮いてくる上面発酵酵母とがあります。
1:下面発酵酵母(別名:ラガー酵母)は、低温でもよく発酵し、5〜10度で時間をかけて醸造され、多くは香味が穏やかで、すっきりしたものです。 発酵が終わりに近づくにつれて、酵母が集まって発酵タンクの底に沈降していきます。 8日間程度で発酵を終え、酵母を分離したビールは、貯酒タンクで0度前後で1〜2ヶ月間、少し残った酵母による緩慢な後発酵(熟成)を行います。 未熟で好ましくない香味成分は分解され、熟成し調和のとれた酒質になり、できた炭酸ガスはビールに溶け込みます。 ラガーとはドイツ語で「貯蔵」を意味します。
2:上面酵母(別名:エール酵母)による発酵は、15〜25℃と比較的高めで行い、発酵と熟成が速く進むため、長期貯蔵は行いません。 発酵の最中に酵母が液体の表面に浮かび上がって来ます。 通常1〜2週間で飲めるようになります。香りが高く、味に特徴のあるビールが多く、イギリスのエールやスタウト、ドイツのバイツェンなどが代表的です。
月桂冠HPより |