アヘルのライトカラービールは、名前こそアヘル・ブロンドからアヘル・トリプルに変わりましたが、その特徴はほとんど変わっていません。現在のようなアヘル・トリプルが誕生するまでには、かなりの年月がかかりました。2001年に初めて登場した時には、無ろ過のビールでした。瓶により品質にばらつきがあったため、ウェストマール修道院と
ロシュフォール修道院の修道士達の協力のもと、すぐに新しいレシピが作られました。ゆっくりと着実に、アヘル・ブロンドは現在のアヘル・トリプルに変化していきました。
アヘルのダークビールは、名前こそアヘル・ブラウンからアヘル・ダブルに変わりましたが、その特徴はほとんど変わっていません。
ロシュフォール修道院の修道士達が構想に加わったことで、アヘル・ダブルは瞬く間に人気となりました。アヘル・ダブルは、シンプルな素材本来の味わいが感じられるのが特徴です。飲むとまるでパンや昔ながらのビスケットを食べているかのように感じられるかもしれません。ビールの濃い色合いは、焙煎された麦芽によるものです。プラムやレーズンを思わせるドライフルーツのアロマが、キャラメルのような甘さとコーヒーのような苦味と交互に現れます。味わいにも同じ特徴が前面に出ており、次第に苦味が優勢となって穏やかに余韻を残します。どの特徴も主張しすぎることはなく、フルボディでまろやかな“ダブル”です。